2024年9月5日 記者会見

1 インバウンドの帰国支援に向け研究会設置へ/山梨、新潟、長野、静岡4県で南海トラフ地震対策

 知事は9月5日の記者会見で、8月30日に山梨、新潟、長野、静岡の4県が、大規模災害発生時のインバウンドの超広域避難に関する研究会を設置することを合意したと発表した。

 県では、8月8日の南海トラフ地震臨時情報の発表をふりかえり、多くのインバウンドの帰国支援が課題になるとして、羽田空港や成田空港の混雑や、中部国際空港や関西国際空港の被災リスクを想定し、新潟空港や信州まつもと空港の活用を検討していくとしている。

今後、山梨県が事務局となり、月内に準備会を開催し、国への要望活動や関係機関との調整を進めていく。知事は、「関係県と連携し、年度内に成果を出すことを目指す」と述べた。

2 自殺予防週間にあたり「「いつもと様子が違う」と感じたら声かけを」/自殺者数増加を受け、知事が県民向けにメッセージ

 知事は、県内の自殺者数が2年連続で増加していることを受け、県民に向けてメッセージを出した。「つらくて苦しい思いをされている方、その気持ちを、ご家族やご友人など、身近な人に伝えてください」と呼びかけている。

 県では水際対策だけでなく、自殺に追い込まれることがないような社会政策的な対策も進めているが、令和5年の住所地ベースの自殺者数は149名となり、前年より17名増加、2年連続の増加となっている。

 このため、9月10日から16日までの「自殺予防週間」にあたり、県民に向けての呼びかけを行った。知事は、自殺は誰にも起こり得る身近な問題であり、ちょっとした気づかいで防ぐことができると伝えるともに、「身近な人の様子がいつもと違うと感じた時は、一歩勇気を出して声をかけていただきたい」と呼びかけた。

○こころの健康電話相談統一ダイヤル 0570-064-556

※365日24時間(平日12時00分~13時00分を除く)

○電話やSNSでの相談窓口(次のサイトを御覧下さい)

https://www.pref.yamanashi.jp/kenko-zsn/soudan/index.html

3 クマの目撃情報をXで配信/県内の目撃頭数は過去最多に

知事は、県内でのクマの目撃頭数が過去最多となったため、SNSによる情報配信や、クマ出没マップを作成することを発表した。

具体的には、目撃情報があった当日に「X(旧Twitter)」のプッシュ通知を活用して目撃場所を発信し、県民や観光客に注意を呼びかける。配信開始は9月10日を予定。出没場所が一目で分かるマップも作成し、11月ごろに県のホームページで公開する。知事は、「入山する際は目撃情報の多い山を避け、音のするものを身につけて、クマの被害に遭わないような対策をお願いします」と述べた。


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山梨県公式ホームページの会見録      
※会見の翌日以降にアップロードされます。 

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