2022年7月19日 定例記者会見

① 新型コロナウイルス感染症 ―感染拡大に対して一層の警戒を

 長崎幸太郎知事は19日の記者会見で、直近一週間の新規感染者数が2739人で前週の2倍以上に増加していることや、16日には過去最多の480人の新規感染者が確認されたこと、3連休の影響で今後さらに感染者が増加する恐れがあることを説明した。

 現状の認識として、重症者はおらず全般に軽い症状の患者が多いものの、病床使用率が33%まで上昇しており、日常生活の回復を進める目安の50%に近づいていると警戒感を示した。

 県の対応として、先週発表したホームケアの拡充や薬局での抗原検査、ワクチン接種などの対策が進んでいることを挙げ、今後も県民を守り抜くために必要なことは全て躊躇なく検討し実行すると決意を述べた。

 その上で県民に対して、基本的な感染対策の徹底を呼びかけるとともに、呼吸器系疾患や糖尿病などの基礎疾患のある方や、BMI30以上の方は、60歳未満でも速やかに4回目接種を受けるよう呼びかけた。

② 令和3年農業生産額大幅増加 ―27年ぶりに1100億円超

 知事は記者会見で、令和3年の農業生産額が前年比109.5%となる1101億円余で、平成6年以来27年ぶりに1100億円を超えたことを公表した。

 中でも、シャインマスカットの生産拡大や、モモのせん孔細菌病の封じ込めに成功したことにより、果実生産額は686億円を超え、昭和29年の調査開始以来最高額を記録した。

 知事は生産者の努力を称えるとともに、「農畜水産物の高付加価値化やブランド化に取り組み、生産者の所得向上につなげていく」と今後の決意を語った。

③ 峡東地域の果樹農業が世界農業遺産に認定 ―伝統の果樹農業システムが世界に認められる

 知事は記者会見で、甲州市、山梨市、笛吹市とともに国際連合 食糧農業機関に申請していた「峡東地域の扇状地に適応した果樹農業システム」が7月18日に世界農業遺産に認定されたことを報告した。

 「先人の努力により継承されてきた果樹農業システムが世界的に認められたもので、大変うれしい。農家の皆さんが誇りを持って果樹農業を守り続ける力になる」と述べた。

 今後は、関係団体と協力し、果樹農業システムの保全と活用を図り、峡東地域の活性化に取り組むとしている。

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