2023年8月1日 定例記者会見

① 富士山登山道の規制を検討 ~混雑対策に向けて警察とも連携~ 

 長崎知事は1日の記者会見で、富士山山頂付近の混雑に伴う事故を防止するため、吉田口登山道の一時的な通行規制を検討していることを公表した。

 今年の富士山登山者は7月30日までに63,778人で、コロナ前と比較して約17%増加している。登山道が混雑し渋滞が発生すると、転倒や落石などのリスクが高まるため、登山者数が一層増加すると見込まれるお盆前後の時期に向けた対策が必要だと判断した。

 登山者数のモニタリング調査や、山頂付近の安全誘導員からの情報により、登山道が渋滞し危険な状態と考えられる場合、県と警察が連携して登山道の通行を規制することを検討している。

 今後、警察や山小屋組合と詳細について調整し、お盆時期までに実施体制を整えるとしている。

② 自殺防止対策をさらに加速 

 知事は会見で、午前中に行われた推進本部会議で、自殺防止対策を今後さらに加速していくよう全庁に指示したことを報告した。

 県では、これまで相談支援やハイリスク地での声がけといった水際対策に加えて、自殺を決意する原因となる社会的・経済的な不安を取り除くなどの上流対策にも取り組んできた。

 今後は、さらに一歩踏み込んで、生きる上での自由な選択を妨げる要因をできる限りなくす「生きることの包括的支援」として、あらゆる施策を総動員して自殺を防ぐ対策を進めていく。

 さらに、日本における自殺予防学の第一人者である札幌医科大学の河西千秋教授の助言のもと、自殺未遂者の個別要因調査を進め、自殺未遂に至った背景や社会的な要因などを考察し、施策立案に反映させていく。

  知事は「この山梨で、追い込まれた末に生きることを諦める方々がいることを見逃すわけにはいかない。県民の豊かさを追求することで自殺防止につなげていきたい」と語った。

 

全文をご覧になりたい場合には、こちらからどうぞ
山梨県公式ホームページの会見録      
※会見の翌日以降にアップロードされます。 

関連記事一覧