2022年6月28日 定例記者会見

① 新型コロナウイルス感染症 ―日常の回復に向けた療養体制の見直し

 長崎幸太郎知事は28日の会見で、新規感染者数が継続的に減少していることや、病床使用率も落ち着いていることなど、医療提供体制に余力が確保できているとして、療養体制の見直しを行うと表明した。

 病床確保フェーズをⅢからⅡに切り替え、これまでの225床から165床の水準に引き下げる。宿泊療養施設も現在の8施設・1135室のうち4施設・419室の運用を休止し、4施設716室の体制とする。

 これにより、新型コロナウイルス感染症以外の一般医療への影響の緩和につなげていく。

 また、第6波による医療提供体制のひっ迫を受けて感染者にホームケアでの療養を勧めてきたが、感染者数が減少したことにより、7月4日から感染者本人がホームケアと宿泊療養施設のいずれかを選択する運用に改め、ホームエイド給付金の支給も終了する。

 県民の健康と生命を守ることを第一義としつつ、本人の希望する場所での療養が可能となることはQOLの向上につながるという考えによるもの。

 知事は、これらの見直しにより日常への回復を加速していくとしている。

② 「やまなしアニマルウェルフェア」初認証 ―畜産の新たな潮流を先取り

 知事は会見で、昨年度全国の自治体として初めて創設したアニマルウェルフェア認証制度の審査を行い、5つの農場に「やまなしアニマルウェルフェア」の初認証を行ったことを発表した。

 認証されたのは次の5農場。

黒富士農場(甲斐市・平飼い養鶏)

キープ協会(北杜市・放牧酪農)

ぶぅふぅうぅ農園(韮崎市・放牧養豚と平飼い養鶏)

甲州地どり生産組合(笛吹市・地どり生産)

望月農場(南部町・平飼い養鶏)

 認証を受けた農場では、県独自の認証ロゴマークをつけて当該畜産物を販売することが可能となる。

 知事は、アニマルウェルフェアによるブランド力の向上により、畜産農家の持続的な経営をめざすと語った。

③ 心身障害者自動車燃料費助成制度の見直し ―リース契約の車両も対象に

 山梨県では、心身障害者の自家用車の燃料費の一部を助成しており、これまでは本人または家族が所有する車両であることが条件となっていたが、今年からリース契約の車両も対象とすることとした。

 知事が28日の会見で明らかにしたもので、「最近増加しているリース契約も対象としてほしいという要望の手紙をもらい、社会経済の変化に即した制度にすべきと判断した」と見直しの背景を説明した。

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