2023年1月11日 臨時記者会見

① 臨時特別協力要請を発出 ~医療提供体制を堅持するために~

 知事は臨時の記者会見を開き、「医療提供体制を堅持するための臨時特別協力要請」を発出することを発表した。

 要請の発出は、病床使用率が50%を超え非常に厳しい状況にあることや、直近1週間の新規感染者数が9777人で第7波のピークを上回る過去最高水準になっていること、医療機関や高齢者施設などでクラスターが頻発していることなどを踏まえたもの。

 県が10日に行った聞き取り調査では、県内60病院のうち14病院で一般患者の入院を制限せざるを得ない状況だった。また、二次救急医療機関(入院治療を必要とする重症患者の医療を担当する医療機関)33病院のうち7病院が救急患者の受け入れを断らなければならない状況で、14病院は受け入れ余力がなくなってきていると回答した。

 このことから、県は最大級の警戒感を持って対処しなければならない状況と判断した。

 会見には医師会や重点医療機関の代表も出席し、医療現場の状況などについて説明した。知事は「全国的に感染が急拡大する中、県内すべての医療機関や福祉施設などがオール山梨で連携してこの急場を乗り切っていきたい」と話した。要請期間は1月末までで、内容は次のとおり。

 ➢高齢者や基礎疾患を有する皆様へ

・経口抗ウイルス薬「パキロビッドパック」の早期投与で入院リスクを下げる効果があるため、少しで  も症状がある場合は躊躇なく早期に医療機関を受診すること

 ➢高齢者施設・障害者施設の皆様へ

・夜間救急搬送などのリスクを低減するため、施設内で点滴や抗ウイルス薬の投与などの医療行為ができる体制を早期に整備するか、困難な場合は保健所に相談して地域の医療機関による療養支援の受け入れ体制を整えること

・重点医療機関の負荷を引き下げるため、入院中の患者が退院することになった場合は、医療機関や保健所の意向に沿って速やかに受け入れること

 ➢県民の皆様へ(救急医療を守るための対策)

・発熱などの症状が出た場合は、できる限り平日・日中の受診に努めること。夜間・休日に救急車や救急外来を利用すべきか迷う場合は、119番通報の前にかかりつけ医や受診相談センターに相談すること

 併せて知事は、受診相談の電話回線を60回線から30回線増強し90回線とすることも表明した。また、重症化や死亡を防ぐため、経口抗ウイルス薬「パキロビッドパック」の活用を促す必要があるとして、医療関係者に対し積極的な投与を検討するよう要請した。

全文をご覧になりたい場合には、こちらからどうぞ
山梨県公式ホームページの会見録      
※会見の翌日以降にアップロードされます。 

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