2022年12月21日 定例記者会見

　①　臨時県議会を招集　～県有地訴訟控訴に向けて～

　知事は21日の定例記者会見で、臨時県議会を12月26日に招集することを公表した。

　20日の山中湖畔県有地訴訟判決に対し、知事は控訴する方針を表明。控訴する際の裁判費用2800万円余を計上した補正予算案を提出し、控訴することについて議会の承認を求める考えを明らかにした。

　知事は20日の判決について「周辺環境に見合った現実的な適正賃料を求めるという本県の趣旨が汲まれない判決となったことは大変に残念。一連の議論は、県民全体の財産の行方を決める重要な問題だが、これまで県民の目に触れることなくひっそりと処理されてきた。それが法廷だけでなく県議会でも活発に議論されたことは歴史的な意義がある」と語った。

　控訴の理由については「県有資産の管理人として、上級審で議論を深め、県民全体の財産の活用ルールとあり方の改善・運用や、利益の県民全体への還元について考えていくことが、県民に対し果たすべき責務」とした。

②　甲府一高の生徒が育てた棚田米を知事に贈呈

　甲府一高の生徒が甲斐市亀沢で育てた棚田米を知事に贈呈した。探究科の授業で棚田の保存に取り組む生徒たちが、10月に知事に手紙を出し、県農政部などが活動に協力してきたことが今回の贈呈の契機となった。

　生徒代表が「活動を通して棚田の美しさに魅了され、棚田米のおいしさに気づくことができた。想いが詰まった自信作をぜひ味わってほしい」と述べ、知事に米を手渡した。

　知事は「棚田の維持は大変な労力が必要だが地域の貴重な財産。若い皆さんが棚田の保存継承する活動をしてくれることは大変喜ばしい。お米はおにぎりにしていただきます」と語った。

③　県馬術競技場がJOCの競技別強化センターに認定

　県馬術競技場がパリオリンピックに向け競技力向上を目指す「JOC認定競技別強化センター」に認定されたことを発表した。県馬術競技場が認定されるのは、シドニー、北京に続き、今回が3回目。パリオリンピックに向けた認定施設は全国でこの1ヶ所だけとなる。

　県馬術競技場は10月の国体で初優勝を果たした波里有希選手が活動拠点とするなど、本県の競技力向上に大きく貢献している。

　知事は「今回の認定を機に、北杜市の「馬の町」としての発展や、スポーツツーリズムによる観光振興を期待する」と述べた。

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