2022年6月21日 定例記者会見

① 新型コロナウイルス感染症 ―日常生活の回復と地域経済のリバイバルに向けてワクチン接種の加速を

 長崎幸太郎知事は21日の会見で、直近一週間の新規感染者数は378人と、オミクロン株による感染拡大が始まった1月中旬並みの水準に減少していると説明した。

 また、感染抑制の鍵はワクチン接種が握っているとして、25日からは大規模接種センターでノババックス社製ワクチンの接種を開始し、これまでのmRNAワクチンに抵抗があった方の新たな選択肢として積極的に接種を受けてほしいと語った。

 4回目の接種についても、なるべく早く接種したいという声が多く寄せられていることから、大規模接種センターで4回目の接種を実施するとした。

 「ワクチン接種は日常の回復と地域経済のリバイバルを確たるものとする上で大変重要」として、積極的なワクチン接種を呼びかけた。

② 人と動物の共生社会の実現 ―猫の不妊・去勢ボランティアへの支援

 知事は会見で、人と動物が共生する社会の実現に向けて、猫の殺処分を劇的に減少させるための取り組みを一気に進める方針を明らかにした。

 これに向けて県では、飼い主のいない猫を一時保護し不妊・去勢手術を行ったボランティアに対する支援金を創設した。不妊・去勢手術を一層推進することで、殺処分の減少につながるとしている。

 また来月19日には、ボランティアや関係団体を集めて、人と動物の共生社会実現に向けたキックオフミーティングを開催することも公表。

 知事はこのミーティングを「殺処分ゼロをめざした総決起大会にしたい」と意気込みを語った。

③ 農作物の盗難防止に向けて ―地域の防犯対策を支援

 知事は会見で農作物の盗難防止対策を新たに実施することを表明した。

 今月に入ってから県内で、収穫前のスイートコーンやモモが夜間に盗まれる事案が多発していることを受け、今後迎える本格的な収穫期を前に対策を講じることとしたもの。

 対策は2段階に分かれており、まず緊急的な対策として、JAなどが行う地域での防犯パトロールを強化するための経費を支援する。

 また、長期的な対策として、防犯カメラやセンサーライトなどの防犯機器導入に対する助成の検討も行うとしている。

 併せて、JA、市町村、警察と県農務事務所が緊密に連携し、生産者への注意喚起も行う。

 知事は「収穫を目前にした農作物を一夜のうちに盗む極めて悪質な犯罪で、決して許すことはできない」と強い憤りを表明し、農作物の盗難防止策に注力することを誓った。

④ 日本ワインコンクール、3年ぶりに開催 ―さらなる品質向上、消費拡大を期待

 新型コロナウイルス感染症の影響で、中止されていた日本ワインコンクールが3年ぶりに開催されることとなった。

 一昨年、昨年と中止されていたが、感染対策を万全に行うことで安全安心な開催が可能となったという判断によるもの。

 3年ぶりとなる今回のコンクールには、過去最多となる108ワイナリーが参加するなど、コロナからの反転攻勢の起爆剤として全国のワイナリーから大きな期待が寄せられている。

 コンクールの名誉会長でもある知事は「ワイン県知事として、日本ワインの更なる品質向上、消費拡大を期待する」と笑顔で語った。

⑤ やまなしグリーン・ゾーン宿泊割、実施期間延長 ―7月14日宿泊分まで

 今月末まで実施中の「やまなしグリーン・ゾーン宿泊割」が、7月14日宿泊分まで延長されることとなった。

 また、国で検討されている全国への拡大については7月前半からの実施を想定しており、国の検討状況などを注視しながら準備を進めていくとしている。

 知事は「高まりつつある旅行需要を確実に取り込み、観光立県山梨の復活につなげていきたい」と語った。

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