2022年9月13日 定例記者会見
① 新型コロナウイルス感染症 感染減少に応じた新たな対策
長崎幸太郎知事は13日の記者会見で、新規感染者数が20日連続で前週を下回るなど感染の減少傾向が顕著であり、直近1週間では人口あたりの感染者数が全国最少となっていることを説明した、県の対応を公表した。
▽病床確保フェーズの引き下げ
・病床確保フェーズを現行の「5」から267床水準の「3」に引き下げ
・コロナ用に確保している病床を一般診療に解放し、医療全体の充実を図る
▽全数把握の見直し
・9月26日から発生届は重症化リスクの高い方に限定
・発生届の対象とならない20歳以上65歳未満で基礎疾患のない軽症者は、「健康フォローアップセンター」から配付される検査キットでのセルフ検査で陽性者登録を行うことが可能
・自宅療養中に体調が悪化した場合に備えて、センターには看護師が24時間対応する電話相談窓口を設置
・療養期間の短縮や外出自粛緩和を受けて、生活支援物資の配付は真に行政の支援が必要な方に重点を置くこととし、可能な限り事前に各家庭で準備していただくことを前提に、食料の備蓄がなく療養期間中の調達が困難な方に限定
▽神輿を担ぐ場合のガイドライン
・地域コミュニティの絆を修復するためのお祭り再開に向けた「安全に神輿を担ぐためのガイドライン」の策定や、このガイドラインの有効性を確認するための実証事業を実施
また今後の取り組みとして、第8波に備えた対策の検討を始めること、後遺症に関する大規模調査を行うことなどを明らかにした。
② 9月議会提出予定案件
知事は会見で、9月定例県議会に提出する案件について説明をおこなった。
条例案としては、職員の定年を段階的に65歳まで引き上げる改正案を提出する。
補正予算の規模は348億円余で「新型コロナ対策」と「物価高騰対策」に力点を置いたものとなっている。主な事業は次のとおり。
■新型コロナ対策
▽感染拡大防止と医療提供体制の整備
・病床確保や退所後ケア、ホームケアの実施に要する経費を増額、健康フォローアップセンターを新たに設置
・高齢者・障害者施設など職員への定期検査や検査キットの配付
・オミクロン株対応ワクチンを含めた大規模接種センターの開設
▽県民生活関連
・インターンシップによる就労や社会復帰支援など「ひきこもり」対策の推進
・地域での外国人との交流の場づくりや多文化ソーシャルワーカーの育成など、多文化共生社会の推進
・出張申請サポートなどを通じたマイナンバーカードの普及促進
▽県内経済の安定化・反転攻勢
・オンライン講座やワークショップによるデジタルリテラシーの向上
・企業の研修会助成や高齢者向けテレビ番組によるDXマインドの浸透
・企業の人材育成や能力開発に向けた教育研修サービスのワンストップ提供
・マッチングイベントや情報発信強化など、医療機器関連産業の振興
・水素・燃料電池関連産業にかかる大手メーカーなどの調査
・グリーン・ゾーン宿泊割りの延長及び全国拡大への対応
・身延線主要駅へのレンタル電動自転車設置など峡南地域の観光振興
・県立美術館を拠点とした文化芸術の振興に向けたメタバースでのアート鑑賞環境構築
■物価高騰対策
・中小事業者や医療機関・福祉施設が導入する省エネルギー設備や再生可能エネルギー発電設備への助成
・11月からプレミアム食事券キャンペーンの第2弾を実施
■その他
・青少年センター体育館にパラスポーツセンターを整備
これらの案件について審議する9月定例県議会は9月21日に開会される予定。
全文をご覧になりたい場合には、こちらからどうぞ
⇒山梨県公式ホームページの会見録
※会見の翌日以降にアップロードされます。