
2025年11月21日 知事記者会見

1 県民所得の向上に向けた支援など37億円/12月補正予算案を公表
知事は11月21日の記者会見で、12月議会に提案する議案を説明した。
提出するのは、予算案4件、条例案12件などで、補正予算額は一般会計で約37億円の規模。
主な内容は次のとおり。
①県民の所得向上に向けた支援
県民の所得向上に向けて、「賃金水準の向上」と「経済活動を支える基盤整備」の2つの観点から取り組みを進める。
(1)賃金水準の向上
・社会人に必須の基礎力を養う講座を開設するとともに、企業とのマッチングなど、正規雇用への就労に至るまでの一貫した支援を行うモデル事業を実施する。
・医療や介護現場において、デジタル技術を活用できる「アドバンスト・エッセンシャルワーカー」の育成に着手。必要な専門スキルや育成の手法を検討する。
(2)経済活動を支えるための基盤整備
・来年4月、本県で「国際水素サミット」を開催し、世界各国とグリーン水素に関する情報交換や、今後の水素社会の在り方について議論・協働する。
・桃の魅力を広く発信し付加価値を高めることで、需要増と農家の所得向上を目指し、全国に先駆けて「桃ソムリエ」制度を創設し、品種の特徴や魅力を伝える専門人材を育成する。
②信玄公祭りの魅力向上
信玄公祭りの課題である甲府市以外の県民の関心の低さや、若者向けコンテンツ不足を解消するため、県庁前庭で県内の様々な伝統芸能や、姉妹友好地域の文化を紹介するイベントを開催する。
2 ツキノワグマ出没増加/県が緊急対策パッケージを発表
知事は、クマの出没が過去最多に迫り、市街地での目撃も相次いでいる現状を受け、「やまなしツキノワグマ緊急対策パッケージ」を取りまとめたことを公表した。
パッケージは、「迅速な出没対応」「被害の未然防止」「生息環境の整備」の3本柱を軸に、対策を6つのカテゴリーに分けて総合的に進めることとしている。
具体的には、緊急銃猟(きんきゅうじゅうりょう)に備えたハンターへの委託や保険料の支援、人の生活圏への出没防止対策として河川沿いの樹木の伐採などを実施する。
知事は、「県民の生命を守るため、市町村や県猟友会と緊密に連携しながら、対応していく」と述べた。
3 ベトナム・地方協力フォーラムに参加/経済・産業面の連携を加速
知事は、11月24、25日にベトナム・クアンニン省で開催される「ベトナム・日本地方協力フォーラム」に、副知事を団長とする訪問団を派遣すると発表した。
このフォーラムは、ベトナムのファム・ミン・チン首相が議長を務め、ベトナム政府のトップや有力企業も参加するなど、両国の地方自治体が集結し、経済・産業協力を加速させる戦略的な場となる。
知事は、「新たなビジネスチャンスと国際ネットワークを獲得する絶好の機会となる。政府関係者に対して、ブドウの輸出解禁前から本県のプレゼンスを高めるプロモーション活動や、本県で開催予定の国際水素サミットへの参加も呼びかけて参りたい」と述べた。
全文をご覧になりたい場合には、こちらからどうぞ
⇒山梨県公式ホームページの会見録
※会見の翌日以降にアップロードされます。


