2022年8月10日 臨時記者会見
○ 新型コロナウイルス感染症 ―臨時特別協力要請を発出
長崎幸太郎知事は10日、臨時の記者会見を開き、医療提供体制を堅持するための臨時特別協力要請を発出することを公表した。
知事は会見で、直近1週間の新規感染者数が過去最多の8573人、病床使用率が58%に達したことを明らかにし、県の大方針である「必要とする人に必要な医療を届け、県民の命を守ること」を堅持するため、8月31日までの期間を区切って県民に協力をお願いするもの。
要請では、県民に対して、コロナに対する「あらかじめの備え」と、コロナにかかった場合の「適切な手段の選択」を、事業者に対して、高齢者施設等でのクラスターの防止などへの協力を求めた。
■あらかじめの備え
▽発熱外来が混み合い薬の処方に時間がかかる場合もあるため、あらかじめ市販の解熱薬や咳止めを用意しておく
▽本県の4回接種を終えた70歳以上の方の重症化リスクは、3回接種の方の半分程度、2回接種までの方の9分の1程度となっていることから、早期のワクチン接種を推奨
■適切な手段の選択
▽軽症の場合は、なるべく平日の日中に医療機関を受診し、夜間・休日の場合はまず「受診・相談センター」に相談
▽顔色が明らかにおかしい、意識がおかしいなど、重篤な症状が見られる場合は、救急車を呼ぶことをためらわない
▽有症状や濃厚接触の20~40代の方は、今後設置する「健康フォローアップセンター」も活用
■高齢者施設等でのクラスターの防止
▽巡回接種チームの活用などによる4回目ワクチン接種の促進
▽県補助制度も活用したエアロゾル感染対策のための換気機器等の早期導入
▽施設職員の健康管理の徹底
さらに、県の対策を強化するための新たな取り組みも公表した。
▽健康フォローアップセンターの設置
コロナ感染の疑いがある方に抗原定性検査キットを配付し、自ら検査した結果をもとに陽性者登録、健康観察などを行う
▽受診・相談センターの強化
回線数をこれまでの2倍に増加するとともに、夜間まで営業しているドラッグストアの案内を実施する。また、深夜に自身で解熱剤などを買いに行けない人を対象に自宅へ配送する仕組みについても検討
▽ホームケアの受入能力向上
ホームケア協力医として、病院勤務医29人を新たに登録し、ホームケアの受入能力を向上
▽ワクチン接種体制の強化
大規模接種センターに夜間の接種時間帯を設置=11日から14日まで、イオンモール甲府昭和で18時50分から20時20分までの接種時間帯を設ける。それ以降も8月中は金土日に夜の接種時間帯を設置
知事は、この要請を発出した考え方として、「県民の皆様の日常生活を制限し不便を強いる目的ではなく、コロナにかからないためにどうすべきか、かかってしまったらどうすべきかを再確認しながら日常を過ごしていただくようお願いしたい」と述べた。
なお、予定されていた知事の米国渡航について、過去最悪水準の感染状況を踏まえて、不測の事態に万全を期する観点から中止したことを明らかにした。
臨時特別協力要請についての詳細は、こちらからどうぞ
⇒医療提供体制を堅持するための臨時特別協力要請について
全文をご覧になりたい場合には、こちらからどうぞ
⇒山梨県公式ホームページの会見録
※会見の翌日以降にアップロードされます。