
2025年8月19日 知事記者会見

1 地域間格差の是正を要請/最低賃金の改定に向けて
知事は8月19日の記者会見で、今週後半から国で最低賃金改定の本格的な議論が始まるのに先立ち、山梨労働局長あてに最低賃金の地域間格差の是正などを求める要請をしたことを明らかにした。
要請によると、山梨県の最低賃金は隣接する全ての都県よりも10円以上低く、若年層を中心に今後さらに人材流出が懸念されると指摘。物価高騰下にあっても働き手の生活が守られ、県民が将来に希望が見いだせる水準への引き上げを求めている。
一方、県は、企業が賃上げ原資の確保に向けて生産性向上を進めることが重要とし、今後、その取り組みを強力に後押ししていく。
要請項目は以下の3点。
① 若年層への影響を重視し、近隣都県との最低賃金格差の是正を図ること
② 県においても、企業の生産性向上に向けた支援を強化していく用意があること
③ 上記2点を踏まえ、物価高騰下でも働き手の生活を守り、県民が希望を持てる水準への引き上げを強く期待すること
知事は、「隣県との格差、物価高騰、そして県民の将来展望を見据え、今回の要請を行った。企業経営、働き手、そして県が“オール山梨”として一体となり、歩調を合わせ、ともに取り組んで参りたい」と述べた。
2 農業生産額、33年ぶりに1,200億円突破/果実輸出も過去最高
知事は、令和6年の農業生産に関する成果を公表した。
主な内容は以下のとおり。
① 令和6年 農業生産額・水産業生産額
農業生産額は、1,239億8,000万円(前年比106.2%)となり、33年ぶりに1,200億円の大台を突破。特に果実の生産額は769億8,200万円(前年比108.2%)と、昭和29年の調査開始以来、過去最高を記録
② 令和6年 県産果実の輸出実績
県産果実の輸出額は、23億6,900万円(前年比119.7%)、輸出量は1,247トン(前年比104.8%)と、いずれも過去最高を更新
③ 令和6年度 新規就農者数
新規就農者数は341人となり、過去最高を記録した前年度(344人)と同水準を維持。9年連続で300人以上を確保。
3 個人情報保護を徹底/再発防止へ対策を強化
知事は、重大な個人情報漏えい事案に関して、今後、職員や委託事業者など県庁内外を問わず、対策を拡充・強化していく方針を発表した。
今回、業務委託先の事業者が関係者にメールを送信する際、誤って「CC」欄に複数のメールアドレスを入力したことにより、関係者間で互いのメールアドレスが閲覧可能となる個人情報漏えいを受けて対応した。
知事は、「委託先による事案とはいえ、個人情報の漏えいは極めて不適切であり、県行政への信頼を著しく損ねる重大な問題であると受けとめている。対策内容がまとまり次第、早急に実行していく」と述べた。
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⇒山梨県公式ホームページの会見録
※会見の翌日以降にアップロードされます。


