2022年7月15日 臨時記者会見

① 新型コロナウイルス感染症 ―3連休に向け県民に感染対策の徹底を呼びかけ

 長崎幸太郎知事は15日、臨時の記者会見を開き、3連休を前にした県民への注意喚起と、ワクチン接種や医療提供体制などの取り組みの進捗状況について説明を行った。

 はじめに本日公表の新規感染者数が過去2番目に多い413人となることを明かし、西日本の自治体で起きている感染者の急増が山梨県でいつ起こってもおかしくないという見解を示した。

 その上で、3連休に向けて県民に対し、改めて基本的な感染対策の徹底を呼びかけた。

 また、県の取り組み状況を報告した。

▽ホームケア協力医の拡充

 60の病院を対象に協力医を募集し、そのうち複数の病院から前向きな回答を得ている

▽JAを会場としたワクチン接種

 JA厚生連と協議が整い、8月上旬から県内8JAでワクチンの巡回接種を実施する

 ▽検査医体制の強化

 16日から8月末まで、県内登録薬局で無料の抗原定性検査を実施する

 ▽グリーン・ゾーン認証店一斉点検

  13日から点検を開始し、2日間で117軒を訪問。そのうち7%は改善指導が必要(ほとんどがパーティションの設置が不適切)な状況であった。

 知事は「第7波はこれまでにない大きな波であるが、こうした中でも日常生活の回復と経済のリバイバルに向けた歩みを止めることがないよう、最大限の努力をする」と決意を示した。

② 一般国道411号の落石通行止め ―現状と工事の見通し

 知事は記者会見で、6月15日に発生した丹波山村の一般国道411号の落石による通行止めの状況と工事の見通しについて説明した。

 現地調査で、道路の約150m上の斜面に直径2m程度の不安定な岩が多数存在していることが判明したとし、急勾配の高所にある岩を取り除く工事が困難であるため、復旧まで時間がかかる見通しであることを明らかにした。

 今後は、斜面の岩を撤去した後、道路際に落石防止柵を設置する方針。

 県は、現場の条件が厳しいものの、10月下旬までに通行再開できるよう復旧工事を進めるとしている。

 工事中は国道139号や上野原丹波山線を迂回路として使うよう案内している。

知事は「1日も早い通行規制の解除を目指していくので、県民並びに関係者の理解と協力をお願いしたい」と述べた。

③ 富士山噴火時の避難方法解説動画の公開 ―いざというときに備えて避難の準備を

 知事は、富士山ハザードマップが改定され、災害リスクが増大したことを受け、噴火時の避難方法などを解説する動画「富士山が噴火したらどうなるの」を作成・公開することを公表した。

 火山現象の特徴や避難方法、避難の際の留意点を、富士山科学研究所のマスコットキャラクターと研究員が解説する内容で、県のYouTubeチャンネルでも見ることができる。

 知事は「県民や観光客の皆さんに、ぜひこの動画をご覧いただき、適切な避難行動を取れるように役立ててほしい」と語った。

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