2023年6月1日 定例記者会見
① 外に開かれた価値創造拠点へ 県立美術館ビジョンを策定
長崎知事は1日の記者会見で、県立美術館ビジョンを策定したことを公表した。
このビジョンは、公約に掲げた「開の国」プロジェクトの具現化に向け、県立美術館を「外に開かれた価値創造拠点」に進化させる狙いで、ビジョンでは「特色あるコレクションの成長」「情報・知見活用による価値創出の強化」「五感に響く美的体験の提供」「集い、出会う場としての機能強化」「成長を実現する体制の整備」の5つに取り組むとしている。
取り組みを通じて、最先端のデジタル技術を活用した魅力的なコンテンツを生み出し、ふるさと納税の返礼品に活用するなど、社会的・経済的価値を創出し、活力ある地域の実現を目指している。このほか、ラーニングプログラムやレストラン・カフェなど五感を通じてアートの価値を体感できる美術館に向けた取り組みを強化する。
知事は「令和10年度の県立美術館開館50周年に向けて、新たな価値を体感いただけるよう取り組んでいく」と語った。
② 障害者が参画できる共生社会に向けて 障害者の自動車税の減免を拡大へ
知事は会見で、障害者を対象とした自動車税の減免制度の見直しを公表した。
県政への提案などを受け付けている「やまなしパートナーズレター」に3月に寄せられた県民の声に応える形で見直しに着手し、自動車は障害者にとって重要な生活基盤であることから、ふるさと強靱化の一環として支援を手厚くしていくことにした。
今回の拡大は、精神障害者保健福祉手帳1級所持者及び療育手帳A所持者の本人運転が対象で、6月議会に県税条例の改正案を提出する方向で準備を進めている。
知事は「共生社会の実現に向けて、障害者の社会参画が一層進むようきめ細かい支援が必要だ」と見直しの背景を語った。
③ 子どもの権利相談室 「やまなしスマイル」を開設
知事は会見で、「子ども支援委員会」の設置と、「子どもの権利相談室・やまなしスマイル」の開設を明らかにした。
「子ども支援委員会」は、昨年3月に議員提案により制定された「やまなし子ども条例」に基づき、虐待などの子どもの権利侵害について調査審議し、子どもの権利を守ることを目的とした機関。
「子どもの権利相談室・やまなしスマイル」は、子どもの権利擁護のための窓口で、家庭や学校でのトラブル、勉強や将来への不安、日常の困り事など、あらゆる相談に応じる。子どもだけでなく、保護者や教員等も相談できる。
知事は「県が進めている子どもの権利を守る取り組みを強化し、全国に先駆けて充実を図ってきた子育て支援策をさらに前に進める」としている。
④ 前浜松市長鈴木康友氏が県顧問に 「産業振興などにアドバイスを」
知事は会見で、前浜松市長の鈴木康友氏を県顧問に迎えたことを報告した。
浜松市長時代には、県と幸福循環地域連携に関する共同宣言を行うなど、協力して行政課題の解決に取り組んできた。
知事は「企業誘致やスタートアップの支援に関する鈴木氏の経験や知見をもとに、本県の物作り産業の振興などへのアドバイスを期待している」と話した。
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※会見の翌日以降にアップロードされます。