2023年2月20日 定例記者会見

① 2月議会提出予定案件 ~教育・子育て環境を充実~

 知事は20日の定例記者会見で、2月定例県議会に提出する案件を説明した。早急に着手が必要なものなどについて4988億円余を当初予算案に計上した。

 年度末に知事選があった都道府県は、翌年度の当初予算案では早急に着手する必要があるものなどだけを計上する「骨格予算案」をつくることになっている。1月に知事選挙があった山梨県は、新たな政策判断が必要な予算は6月議会以降に提出する。

【2月定例県議会に提出する主なもの】

 ■教育・子育て環境の充実

 ▽少人数教育の拡充

  ・令和5年度は小学校3年生に25人学級を導入。令和6年度には小学校4年生に拡大

  ・複数の教員を配置するアクティブクラスを午後の授業にも拡大

 ▽教職員の処遇改善

  ・経験年数に応じた給与への加算の上限を、現行の8年から15年に引き上げることで臨時的任用職員の処遇を改善

  ・中学校の部活動の地域移行に向けて、休日の部活動を地域クラブ活動へ移行する実証事業を実施

 ▽生活困窮世帯の学習支援

  ・生活保護世帯の子どもを対象に、年間30万円を上限に通塾費用を助成

 ▽ヤングケアラーの支援

  ・家事支援などにより一時的に家族のケアから解放するレスパイトサービスを提供するモデル事業を実施

 ■新型コロナ対策

 ▽感染法上の位置付け変更への対応

  ・医療提供体制の確保等について、国の方針を見て判断する必要があるため、6月末までの所要額を計上

 ■2月補正予算

 ・新型コロナ対策、物価高騰対策の事業実績に応じた増額

 ・やまなし教育環境・介護基盤整備基金への積み立て

 ・事業費の確定に伴う減額

② 新総合計画策定方針の決定 ~今後4年間の政策を具体化~

 知事は会見で、新たな総合計画の基本方針を決定したと報告した。

 総合計画は、選挙の際に掲げた公約を政策として具体化するため、目指すべき山梨の将来像を明らかにし、今後4年間に取り組む政策の姿を体系的に示すもの。

 知事は「県政推進にあたっては県民の皆様と連帯しながら県民総参加で進めていくことが重要。総合計画策定も意見交換や対話を積極的かつきめ細かに行い、集合知を発揮していく」と語った。

 新たな総合計画は、6月議会に計画の素案を報告した後、パブリックコメントを経て、9月議会で審議し、10月に決定することを目指している。

③ 県立美術館メタバースプロジェクト、28日にフルオープン

 知事は会見で、11月から先行的に公開してきた県立美術館のメタバースプロジェクトを、2月28日にフルオープンすることを明らかにした。

 フルオープンに合わせて、たかくらかずき氏が新たに制作した「メカリアル」展をメタバース内で展示するとともに、県立美術館内でも連携した展示を行うことで、仮想空間と現実世界を融合させるというプロジェクトとなっている。

 会期中には、芸術の森公園内でのNFTスタンプラリー、メタバースに関する企画展、子ども向けのワークショップなどを行い、文化芸術の先端的な技術や表現を身近に体感できる場を提供する。

 また、国外からの誘客につなげるため、世界最大の旅行展ITBベルリン(2023年3月開催)でも山梨県立美術館のメタバースプロジェクトをPRする。

 知事は「このプロジェクトにより文化的多様性や相互理解を促進し、多様な価値を持つ人々を山梨へ引き寄せる第一歩とし、新たなプロジェクトに果敢に挑戦する山梨を世界にアピールしたい」と語った。


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※会見の翌日以降にアップロードされます。 

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