2023年2月1日 定例記者会見

 

① 新型コロナウイルスの臨時特別協力要請を終了

 知事は定例の記者会見で、発出中であった臨時特別協力要請を予定どおり1月末で終了したことを報告した。

 新型コロナの病床使用率は30%台前半、1週間の新規感染者数は前週比1511人の減、季節性インフルエンザも比較的落ち着いている状況で、感染の減少傾向が顕著であり病床ひっ迫状況も脱したことから判断した。

 知事は、短期間で臨時特別協力要請を終了できた理由として、発出に際し県医師会長や重点医療機関の院長等と共同会見を開き医療現場の厳しい状況などを直接伝える機会を持ったことで県民の感染防止行動の徹底につながったとの認識を示し、医療従事者の尽力と県民の理解協力に対する感謝を述べた。

 なお、通常の協力要請については政府方針に沿った改定を加え3月末まで継続するとし、引き続き基本的な感染対策への協力を呼びかけた。

② グリーン・ゾーン プレミアム認証交付 感染対策の新たなステージへ 

 知事は会見で、スパティオ小淵沢、ホテル鐘山苑、八ヶ岳ホテル風かの3施設にグリーン・ゾーンプレミアム認証を交付したことを公表した。これらの施設では、床に落ちたウイルスを効率的に吸い取る自動清掃ロボット、抗ウイルス加工の畳、館内の混雑状況を確認できるシステムなど、最新技術により安全な環境を提供している。

 今回の認証で合計6施設となり、県内5地域全てに認証施設が誕生することとなった。

 県では12月に認証対象をゴルフ場や飲食店に拡大し、機器購入への補助制度も設けている。

 知事は「この認証制度により本県が旅行先として選ばれるためのアドバンテージとなるよう国内外にしっかりと発信していくので、多くの施設に認証取得を目指してほしい」と語った。

③ 令和4年11月の宿泊旅行統計調査結果が公表 コロナ前を初めて上回る

 知事は会見で、観光庁が公表した11月の宿泊旅行統計で、本県の延べ宿泊者数が72万1千人となりコロナ前を初めて上回ったことを明かした。

 日本人宿泊者数が11月としては現在の集計方法となった平成23年以降で最多の66万7千人、コロナ前の令和元年11月期比では全国3位の伸びとなった。外国人宿泊者数も対前年同期比33倍の5万4千人だった。

 知事は増加の理由として、グリーン・ゾーン認証により安全安心な観光地という評価が定着したことや、教育旅行支援などの取り組みに加えて、観光関連事業者の尽力により旅行需要をしっかり取り込めたことを挙げ、引き続き観光産業の更なる発展に向けて取り組むと語った。

④ 小中学生向け「やまなし防災ガイドブック」 家族で災害に備えるために

 県は、子どもの頃から防災に関心を持ってもらうため小中学生向けの「やまなし防災ガイドブック」を作成した。ガイドブックは洪水や土砂災害、富士山噴火など県内で想定される災害について、クイズ形式で学ぶことができる内容。各種防災教室で使用するほか、富士山科学研究所等でも配付している。知事は「子どもだけでなく家族で一緒に防災について考え、災害に備えてほしい」と語った。

⑤ 10年に一度の寒波への対応

 知事は会見で、10年に一度といわれる大寒波の中、生活に窮している方が暖房の使用を躊躇し命を落とすことがないよう、緊急相談ダイヤルの開設や灯油の購入助成、電力供給に関する協力要請を行ったことを報告した。

 知事は「緊急な要請にもかかわらず、県や市町村の社会福祉協議会、石油協同組合及び加盟店、東京電力の協力で懸念された事態は回避された。協力に感謝申し上げる」と述べた。

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山梨県公式ホームページの会見録      
※会見の翌日以降にアップロードされます。 

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