2024年3月26日 定例記者会見

① 令和5年度を振り返って

 知事は26日の記者会見で、令和5年度の主な成果について触れ、「種をまき、育ててきた施策が、徐々に花開いた1年間だった。『ふるさと強靱化』と『開の国づくり』を柱として、各施策を実行フェーズに移行させ、相当程度の進捗があった」と振り返った。

 そして、今後に向けて、「私たちの目指すところはまだ先にある。より一層オール山梨で県民一人ひとりが豊かさの実感に近づけるよう取り組んでいく」と語った。

② 「山梨県強靱化計画」を策定 

 知事は会見で、今後想定される大規模自然災害に備えるため、新たな「山梨県強靱化計画」を発表した。

 能登半島地震の知見を反映させるとともに、国が7月に行った「国土強靱化基本計画」の改定事項も踏まえ、従来の計画を見直した。

 基本的な方針として、①防災インフラの整備・管理、②ライフラインの強靱化、③地域防災力向上を3本柱として掲げ、これに加え、デジタルと官民の連携強化を最大限生かすこともうたっている。

 知事は、「早急に対応すべき事項については、6年度当初予算に計上し、重点的に進めていく」と述べた。

③ 医療的ケア児支援センターサテライトを開設 ~支援体制の地域偏在を解消~

 知事は会見で、富士・東部圏域における医療的ケア児への支援の拠点となる「医療的ケア児支援センターサテライト」を、5月8日、都留市立病院内に開設すると発表した。

 令和4年8月に、国立甲府病院内に「山梨県医療的ケア児支援センター」を開設したが、富士・東部地域においては十分な相談体制が整っておらず、地域偏在が課題となっていた。

 センターは、人材の育成、医療・保健・福祉・教育など他分野にまたがる支援の調整などをする。

 知事は、「このサテライトが中心となり、適切な支援につなげることで、医療的ケアを必要とするお子さんの健やかな成長と、御家族の負担軽減を図っていきたい」と述べた。

④ 「山梨の夏服」の愛称・シンボルマークが決定 ~県民に親しまれる夏服に~

 知事は会見で、公募していた郡内地域で生産された生地を用いた「山梨の夏服」の愛称とシンボルマークが決定したと報告した。

 全国から愛称939点、シンボルマーク132点の応募があり、愛称の最優秀賞は「かいくーる」、シンボルマークの最優秀賞は次の作品に決定した。

 今後、商標登録の結果を踏まえて正式に採用し、タグやラベルに使用するなど、夏服のPRに活用していく。

 あわせて、一般販売に向けて県内企業4社が製作した、女性向きのデザインも含めた14パターンの夏服をお披露目した。

 涼しさを追求したものや素材にこだわったもの、宝石を研磨したボタンを用いたものなど、それぞれ特色のあるものとなっている。

 知事は「さらにブラッシュアップを進めていただき、夏服が県民に親しんで着ていただけるようになるようPRをしていきたい」と述べた。

⑤ 長期欠席者等を対象とした新たな入試制度を創設

 知事は会見で、県立高校入試で、長期欠席者等を対象とした新たな制度を導入すると発表した。

 不登校などで中学校を長期欠席した生徒は、中学校生活の学習評価などが入試の合否に影響するため、志望高校にチャレンジしにくい現状がある。

 令和4年12月に不登校支援団体の代表者と意見交換をする中で、「県立高校の入学試験については、不登校の子にもチャンスが広がるような制度が必要だ」との意見があり、こうした意見などを踏まえ検討した結果、新たな入試制度について対応をとりまとめた。

 知事は「自らの可能性を信じ、未来に向かって挑戦していく若い人を応援するもので、よりよい制度となることを期待している」と述べた。

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※会見の翌日以降にアップロードされます。 

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