2022年8月17日 定例記者会見

① 新型コロナウイルス感染症 ―救急医療体制のひっ迫を回避するために

 長崎幸太郎知事は17日の記者会見で、本日の新規感染者数が1590人を超え過去最多となる見込みであることを公表。病床使用率も51.4%で高止まりしており、非常に厳しい状況が続いているという認識を示した。

 また直近1週間に、「医療機関への受入照会が4回以上で現場滞在が30分以上」となる救急搬送困難事案も62件生じており、「特に救急医療のひっ迫度が高まっている」と語った。

そのうえで、この間の救急搬送件数1010件の半数以上にあたる533件は軽症であったことを挙げ、「安易に救急車を要請することで脳梗塞や心筋梗塞のような真に緊急を要する事案の救急搬送の妨げとなり救える命も救えなくなる。それは自分や家族に降りかかってくる可能性もあることを考えて、救急車を要請する際には慎重に考えてほしい」と述べた。

 さらに医療機関も医師や職員の感染で救急対応能力が低下しているため、これ以上負担をかけることがないよう、軽症の方は夜間休日の救急外来ではなく平日の日中に受診することや、救急車を呼ぶか迷ったときは119番通報する前に受診・相談センターに相談するなどの「適切な手段の選択」と、市販の解熱剤などを自宅に用意しておく「あらかじめの備え」を改めて要請した。

 医療提供体制の強化としては、昨日、山梨厚生病院で5床増床し、合計422床となったことを説明。

 また、国で検討されている全数把握の見直しにも触れ、「全数把握のために医療機関や保健所に莫大な負担がかかり一部の患者への連絡が遅延しているので、ぜひとも早急な見直しをお願いしたい」と語った。

② 医療的ケア児支援センターの開所 -多分野にまたがる支援をワンストップで提供

 知事は会見で、国立甲府病院内に「医療的ケア児支援センター」を22日に開所することを公表した。

 センターでは、人工呼吸器や経管栄養などの医療的ケアを必要とする方の相談にワンストップで対応するほか、医療・保健・福祉・教育などの多分野にまたがる支援の調整を行う。

 知事は「医療的ケアを必要とする方が地域で安心して暮らせるよう、本センターが中心となり、オール山梨で取り組んでいく」と決意を語った。

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山梨県公式ホームページの会見録      
※会見の翌日以降にアップロードされます。 

 

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