2023年5月12日 定例記者会見

① ベトナム訪問の大きな成果 ~クアンビン省と姉妹県省締結へ~

 長崎知事は12日の記者会見で、2日から8日までの間ベトナムを訪問し、政府関係者との協議などを行った成果について報告した。

 具体的な成果は次のとおり。

▽ブドウ輸入解禁に向け大きく前進

・レー・ミン・ホアン農業農村開発大臣と会談し、匠の技で作り上げる高品質の県産ブドウの魅力をPR

・大臣からは「輸入解禁に向け二国間協議を進めていく」という大変前向きな言葉があった

▽クアンビン省との姉妹友好県省締結へ

・クアンビン省と姉妹友好県省の締結に向け、農業、教育、産業、観光、人材、再生可能エネルギー、環境、林業など幅広い分野で具体的かつ相互に実効性のある取り組みを進めることで合意

・今回の成果を受け、急遽、県庁の関係部局から高い専門性を持った職員による「特別チーム」を編成し、本年の7月中を目途にクアンビン省に派遣

※クアンビン省との交流の具体的内容

青少年交流として、本県からクアンビン省への教育旅行を実施

・クアンビン省のフォンニャ・ケバンにおける、自然環境保護と観光の両立

の知見を富士山にも活用

・東南アジア最大級の風力発電王国に本県のP2Gシステムを活用した蓄電

技術を売り込み

ベトナムの優秀な人材を受け入れる体制を整備

▽ベトナム全土に向け山梨をPR

・首都ハノイから車で約3時間のタインホア省で、日越国交関係樹立50周年を記念して開催された「ベトナムと日本をつなぐタインホア会議2023」において、本県の観光の魅力をPR。会議終了後は多くの現地の方から声を掛けていただいた

・中部高原地域に位置するダクラク省からは、ベトナム滞在中にどうしても面会の機会が欲しいと懇願され、帯同していた農政部長が急遽対応。今後同省と農業、観光、環境分野を中心に交流協議を進めていくこととした

 知事は、「今回、実際にベトナムを訪問してみて、同国における本県への関心や期待の高さは想像を遥かに超えたレベルであると実感した。成長著しいベトナムの活力を本県に取り込み、また逆に、山梨県の持つ高いポテンシャルを同国の発展に生かしていただくための道筋をしっかりと創っていくことで「やまなし」を外に開き、県民の皆様の豊かさ実現につなげるべく取り組む」と語った。

② 県有林高度活用に新たな一歩 ~公平公正な貸し付けの実現に向けた戦略の策定~ 

知事は会見で、「県有林の高度活用戦略」の策定作業に着手することを発表した。

この戦略は、モデルエリアを定め、新たな活用ニーズや周辺の環境、地域の目指すべき姿を踏まえ、地域のブランディングに資する貸し付けを可能とするためのもの。

貸し付けできる対象はこれまで、教育施設などの公益性の高いものに限られてきたため、地域振興に寄与する優れた相手方を選べる機会を逸してきた可能性がある。知事は「今後は県有資産の高度活用と地域経済への波及効果を高め、“守りから攻め”の貸し付けへシフトチェンジしていく」と語った。

なお、戦略策定と合わせて、公募の実施や外部有識者の意見聴取などの手続きを制度化し、公平公正で透明な選考プロセスとしていく方針も示した。

③ 富士山登山期間中のスバルライン営業時間短縮 ~危険な弾丸登山の抑制に向けた取り組み~ 

知事は会見で、富士山の登山期間に当たる7月1日から9月10日までの間、スバルラインの営業時間を短縮することを発表した。営業時間は、開山から7月13日は3時から20時まで、マイカー規制期間の7月14日からは3時から18時まで。これにより、緊急車両と許可車両以外は夜間の通行ができなくなる。

これは弾丸登山による登山道の渋滞や怪我などの危険を抑制してほしいという地元自治体の要望に応えて決めたもので、知事は「世界遺産登録10周年を契機に、国内外から訪れる登山者の安全確保と、世界遺産富士山の保全に全力を尽くす」としている。

全文をご覧になりたい場合には、こちらからどうぞ
山梨県公式ホームページの会見録      
※会見の翌日以降にアップロードされます。 

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