
2025年3月24日 知事記者会見

1 県政の課題を総合的・横断的に解決する組織へ/若手や女性職員も積極的に登用
知事は3月24日の臨時会見で、令和7年度の組織体制と人員配置について発表した。「県民一人ひとりが豊かさを実感できるやまなし」の実現に向け、あらゆる課題を解決するために、必要な政策を総合的・横断的に遂行するよう組織体制を構築し、その上で「ふるさと強靱化と『開の国』づくりのため、適材を適所に配置する人事異動を行った」と述べた。
発表の主な内容は次のとおり。
1 新たな組織体制
(1)新たな施策を切り拓く中核機能の強化
地域や社会の課題に対処し、新たな希望を生み出すため、知事政策局を再編し「高度政策推進局」を創設。この組織には、若手職員を抜擢した「高度政策企画イニシアチブ」を新設し、政策を立案していく。
(2)県民の生活目線に寄り添う支援を総合的に推進する体制の構築
全ての県民が尊重され、支えられる社会を築くため「総合県民支援局」を創設。県民生活部、多様性社会・人材活躍推進局、子育て支援局を再編・強化し、各ライフステージに応じた施策を包括的に推進する。これにより、子育て支援や多様性社会の推進などの取り組みをさらに強化していく。
(3)新たな価値の創出と国内外へ展開する体制の構築
地域の魅力を最大化し、国内外へ発信するため「新価値・地域創造推進局」を創設。長期的な展望を持ちながら、山梨の新たな価値を創出し、事業化や国内外への展開を推進し、山梨全体が躍動することを目指す。
(4)県内市町村を支援する体制の強化
様々な地域課題を抱えている小規模自治体の支援強化のため、市町村課を「市町村振興課」と「財政企画室」に再編する。
(5)感染症対策の定着と新興感染症に備える体制の強化
感染症対策センターと福祉保健部との連携を強化。本県独自の感染症対策の継続、新興感染症への対応力の向上、医療政策分野との連携をさらに図っていく。
(6)森林資源と自然環境関連施策を効果的に推進する体制の強化
豊かな森林資源の活用と自然環境の調和を図るため、林政部と環境・エネルギー部を「森林環境部」に再編し、施策を効果的に推進する。
(7)豊かさ共創の実現に向けた取り組み体制の強化
「スリーアップ運動」やキャリアアップ支援を県内産業界と連携しながら推進し、地域経済の活性化を図るため、産業政策部に「産業人材課」を創設する。
(8)世界遺産富士山の保全と振興に向けた体制の強化
世界文化遺産富士山の保全と登山対策等をさらに推進し、観光振興にもつなげるため、観光文化・スポーツ部に「富士山観光振興グループ」を創設する。
2 主な人事配置
(1)「ふるさと強靱化」と「開の国」づくりに向けた新体制の構築
公営企業管理者には経験豊富でリーダーシップのある人材を登用。統括官や知事政策補佐官には能力、経験等を踏まえた登用を行い、部局横断的に重要課題に取り組む。部局長は業務の継続性を重視した配置を行う一方で、管理職の若年齢化を図るため、若手職員の早期登用も進めている。
(2)女性職員の積極的登用
部局長級に5名、次長級に4名を登用し、重要ポストや本庁課長級以外の管理職にも積極的に女性職員を登用、女性職員の割合を増やしている。将来の管理職候補となる本庁の課長補佐にも積極的な配置を行うとともに、管理職となる女性職員の割合を増やすため、育児や介護との両立が図れる職場づくりにも引き続き取り組む。
(3)現場主義の一層の徹底等
県民の現状や声を政策立案に活かし、現場で検証することで、県民目線の業務執行体制を強化する。職員の育成や組織の活性化を図るため、本庁と出先機関の交流配置や、国・民間企業への派遣も引き続き行う。また、市町村と連携すべき課題にも対応するため、職員を派遣するとともに、技術専門職の確保が困難な市町村も支援する。
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