2022年10月17日 定例記者会見

① ヴァンフォーレ甲府、天皇杯優勝 ~県民栄誉賞を検討~

 長崎幸太郎知事は17日の会見の冒頭で、前日の天皇杯決勝でヴァンフォーレ甲府が優勝したことに触れ、「コロナ禍から脱却し日常を取り戻すべく取り組んでいる本県に希望と勇気をもたらすもので、本県もこれにあやかって日本一魅力的な県となれるよう挑戦を重ねていきたい」と語った。

なお、会見ではヴァンフォーレ甲府に対し県民栄誉賞を贈ることを検討していることも明らかにした。

② 新型コロナウイルス感染症対策 ~第8波に備えた県の取り組み~

 知事は、直近1週間の新規感染者数が増加に転じたことや、高齢者施設でクラスターが発生したことを受けて、感染急拡大について「予断を許さない状況」という認識を示した。

 その上で、第8波の到来に備えて先手対応で進めている対策の進捗状況を報告した。

 まず、医療提供体制については、第7波の際に経口抗ウイルス薬の使用が少なかったことを踏まえて、医師、看護師、薬剤師などを対象とした経口抗ウイルス薬の研修会を開催し、経口治療薬の現状と課題、有効な使用方法などについて普及を図るとしている

 次に、高齢者等施設における検査体制について、国から感染拡大期の集中的な検査体制整備の要請があったことを踏まえ、80万回分の抗原定性検査キットを確保して、これまでの入所系に加え、通所系・訪問系事業所でも無症状者への定期的な検査を行う体制を拡充するとしている。

 また、ワクチン接種について、引き続きイオンモールに大規模接種センターを設けて接種機会を提供することや、第7波で10歳未満の感染が多かったことから保育所等の従事者向けの優先接種枠を設けることを紹介した。

 併せて、1回目・2回目接種のワクチン供給が年内で終了すると国から連絡があったことを受け、未接種者へ早期接種を呼びかけるとともに、例年より早く流行する見込みであるインフルエンザとの同時接種も含めた早期の対策を呼びかけた。

③ 多文化共生社会を実現するために ~構想の策定と日本語教育の推進~

 県では、多様な価値観を認め合い誰もが自分らしく活躍できる社会は、本県の全ての可能性を花開かせ地域全体の持続的な成長につながるという考えに基づき、共生社会の実現に向けた取り組みを進めている。

 このため、5月に立ち上げた多文化共生社会実現構想委員会での議論を通じて、「やまなし多文化共生社会実現構想」を策定した。

 構想では、全ての人が自己肯定感を持った上で人間関係づくりを深め、交流・理解・問題解決に向け協働していくことが多文化共生社会のあるべき姿としており、この理念や方向性を共有することで、実効性があり持続可能な取り組みとなることを目指している。

 また、外国人が日本で生活し働く上で日本語教育が最重要であるため、9月議会でも「日本語教育推進県」として全国トップレベルの日本語教育を展開していくことを表明したことを受けて、企業等が就業中に日本語教育を行うことや、専門用語リストを整備することなどの日本語教育に対する補助制度を拡充するとしている。

④ 保育所等バスの緊急安全点検結果 ~子供の事故を防ぐために~

 知事は会見で、先月静岡県のこども園で発生した送迎バスの事故を受けた全国一斉点検の結果を報告した。

 本県では94の施設が送迎バスを運行しているが、その全ての施設で運転手以外の職員が同乗する対応が取られていた。連絡がなく登園しない子供がいる場合の保護者への確認などは、一部の施設で行われていなかったため、今後の実地調査で全施設に徹底を図るとしている。

 バス内へセンサーを設置している施設は調査時点ではゼロ。安全管理マニュアルを整備している施設も約3割にとどまった。今後、県でもマニュアル作成の助言などを通じて、子供を安心して預けられる環境づくりを進めていく

⑤ 県立美術館特別展オープニングセレモニー参加権をふるさと納税返礼品に

 知事は会見で、11月19日から県立美術館で開催される「米倉壽仁展」のオープニングセレモニー参加権をふるさと納税の返礼品とすることを公表した。オープニングセレモニーは特別展開催前日に行われ、一般公開はされていない。

 17日から「さとふる」のサイトに掲載し、寄付者を募るとしている。

 この返礼品は、本年度設置した若手職員によるワーキンググループの発案によるもので、関係者との調整もワーキンググループメンバーが行った。

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山梨県公式ホームページの会見録      
※会見の翌日以降にアップロードされます。 

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