2022年5月17日 定例記者会見
○ 新型コロナウイルス感染症の状況
長崎幸太郎知事は17日の会見で、直近1週間の新規感染者数がゴールデンウィーク前と比較して130人減となっていることを受けて、「連休中の人流活発化による感染拡大の影響を最小化して乗り切ることができた」と県民や事業者に対し感謝を述べた。
併せて、連休中に本県を訪れた観光客数は103万4千人で、前年の1.8倍となったことも公表。その理由については、3年ぶりに行動制限がなかったことや、イベントや休業施設の再開などにより旅行者の観光需要が高まったと分析している。
この観光客増加が感染拡大につながらなかったことについて、「感染症に対して強靱な社会づくりを目指す山梨県の取り組みが実を結びつつある」と自信を示した。
① 武田社ノババックスワクチン接種センターを設置 ―より多くの方にワクチン接種を
知事は、5月17日から山梨大学医学部附属病院内に「武田社ノババックスワクチン接種センター」を設置することを表明した。
武田社ノババックスワクチンは、国内で承認された4例目の新型コロナワクチンで、ファイザー社やモデルナ社のワクチンをアレルギーにより接種できない方も接種可能な組み替えタンパクワクチン。
会見で知事は、「ご自身や周囲の大切な人を守るため、新たに拓かれたこの機会を生かして、ぜひとも積極的に接種を受けてほしい」と語った。
② 「ぴゅあ峡南」リニューアルオープン ―男女共同参画の更なる推進に向けて
知事は、6月12日に南部町の旧富河中学校2階に「ぴゅあ峡南」をリニューアルオープンすることを発表した。
新しい「ぴゅあ峡南」では、ICTを活用したオンライン講座や研修等を充実させることで、遠隔地に住む人や仕事で時間の都合がつかない人など、これまでは研修等へ参加できなかった方たちも参加可能とした。今後は、男女共同参画の先進的な取り組みを進めている静岡県との連携なども強化していくとしている。
知事は、「新たな拠点開設の効果を全県に波及させ、男女共同参画先進県を目指して、これまで以上に施策を強化する」と意気込みを語った。
③ 県産果実の輸出実績が大幅増加―山梨のおいしい果物を世界へ
知事は会見で、令和3年の山梨県産果実の輸出実績額が17億5600万円で過去最高となったことを発表した。総合計画等では令和4年の輸出目標額を13億円に設定しているが、これを1年前倒しで大幅に上回る結果となった。前年と比較して60%以上の大幅な伸びとなったが、県では、香港や台湾などで現地の言語によるSNSでのプロモーションがコロナ禍での需要押し上げにつながり、「もも・ぶどうの生産量日本一の山梨県が日本最大・最高品質」というイメージが定着したと分析している。
知事は、「今後も高品質・高付加価値の「やまなし」ブランドの認知度を向上させ、更なる輸出拡大に邁進する」と語った。